飲酒運転撲滅運動(マニュアル)

飲酒運転は犯罪です。飲んだら乗るな!

近年、福岡市をはじめ全国各地で飲酒運転による悲惨な死亡事故が相次ぎ、大きな社会問題となっています。道路交通法の改正による厳罰化や取り締まりの強化、行政や企業、公共・民間団体におけるさまざまな取り組みが行われていますが、残念ながら飲酒運転を根絶するまでにはほど遠いというのが実情で、“飲酒運転=重い罪”という意識がまだまだ低いようです。
福岡石油協同組合/福岡県石油商業組合では、飲酒運転を撲滅させるために、このホームページを作成いたしました。
アルコールが身体に与える影響から飲酒運転の事故例、さらに飲酒運転防止の事例に至るまで、多岐にわたる内容となっています。
私たちは、クルマを運転するすべての方々、また、ドライバーを取り巻くすべての方々、少しでも多くの人たちに飲酒運転に対する意識改革を徹底していただけるように願っています。

危険性

アルコールの与える影響

「お酒に強いから、自分だけは大丈夫!」と思っていても、アルコールの影響は意外と大きいものです。「大丈夫!」と過信していること自体が、酔っている証拠。取り返しのつかないような事故になる前に、アルコールが自分の身体にどれだけ影響を与えるのかをしっかり把握しておくことが必要です。

アルコールの処理にかかる時間

アルコールの処理にかかる時間

純アルコール約20gを、体重60kgの人が体内で分解処理するには3~4時間を要します。アルコールの処理速度は体重1kgにつき、1時間でたったの0.1gという程度なのです。体重60kgの人が飲酒後8時間にクルマを運転したとして、純アルコール約20gを摂取していた場合だと検出の可能性は低いですが、約60gではほぼ検出されてしまいます。あくまでも目安としての計算ですが、肝臓が弱っている人や風邪薬を服用している人は、アルコールの処理速度がもっと遅くなることを知っておいてください。

体内に入ったアルコールの行き先

体内に入ったアルコールは、胃や小腸の壁から血管に吸収されて肝臓に運ばれます。このとき、肝臓で分解できる量はほんの少しずつ。処理しきれないアルコールは血管に入り、心臓へと向かいます。血液を全身に送り出す役目の心臓は、血液と一緒にアルコールまでも全身へ送り、やがて脳の神経細胞にまで到達するのです。
「酔う」ということは「脳がマヒしている」状態。酔いが回るまでに30分~1時間かかると言われています(個人差はありますが、空きっ腹だと約30分、食べながら飲むと約1時間と言われています)。

酔いの正体は脳の麻痺!

酔いの段階

  • ほろ酔い

    血中濃度
    0.2~1mg/ml

    呼気濃度
    0.1~0.5mg/l

    純アルコール約20〜40gで、この段階。気分が高揚し、抑制が効かなくなり、気が大きくなります。また、集中力・判断力・思考力も鈍ります。

  • 酩酊

    血中濃度
    1~2mg/ml

    呼気濃度
    0.5~1mg/l

    舌がもつれ、感情の起伏が激しくなり、千鳥足になったりします。いわゆる、酔っぱらいの状態。「酒気帯び運転」どころではなく、確実に「酒酔い運転」となります。

  • 泥酔

    血中濃度
    2~3mg/ml

    呼気濃度
    1~1.5mg/l

    酔いつぶれた状態。脳の大脳辺縁系や小脳まですっかりマヒしている段階なので、一人にしておいては危険。様子がおかしければ、病院に運んだほうが賢明です。

  • 昏睡

    血中濃度
    3~4mg/ml

    呼気濃度
    1.5~2mg/l

    名前を呼んでも、揺すっても起きない状態。脳の中心の延髄や脳幹にまでマヒが進んでいる段階です。そのまま放置すると死に至るので、一刻も早く救急車を呼ばなくてはいけません。

防止

企業と市民が手を組む防止策

行政や自治体をはじめ、企業やNPO、町の飲食店に至るまで、さまざまな団体で飲酒運転をなくさせる取り組みが行われています。飲酒運転を撲滅させるためには、皆さんがそれぞれの立場で取り組みを推進していく必要があります。
飲酒運転ゼロの社会の実現に向けて、以下のような対策に期待が寄せられています。

対象企業等 対策案 内 容
飲食店、居酒屋等(運転代行事業者) 運転代行事業者との連携 飲食店等と運転事業代行者が提携し、飲食店等で飲食した顧客に対し、運転代行の割引券等を提供。
飲酒(運転)問題等に取り組んでいるNOO、飲食店・居酒屋等 指名運転手制度
の普及
車で飲食しに来たグループの顧客に対し、運転手にはバッチを付けてもらい、本人の自覚を促すとともに、周囲からも飲食をしないよう注意を払う。
自動車メーカー、アルコール飲料メーカー等 啓発ツールの作成 飲酒運転防止を訴求するポスターの作成及び掲示。
アルコール飲料メーカー等 アルコール飲料の容器へ啓発文言の記載 ビールや酎ハイ等の容器に飲酒運転防止について啓発する文言を掲載。
バス会社 深夜バスの運行の拡大 繁華街から郊外に向けた深夜バスの運行等を拡大。
自動車メーカー等 飲酒運転ができない車の開発 アメリカの一部の州で導入されている飲酒運転の再犯者に対して設置が義務づけられている「インターロックシステム(※)」の開発について検討する。
(注)お酒を飲んだあとに、車のスイッチを入れ、携帯電話のような受信装置に向かって息を吹きかけると、運転可能か不可能かが判断される装置(呼気にアルコールが感じられると(0.02%)でイグニッションキーがロックされるシステム)。米国では、飲酒運転、再犯者に限って取り付けられ、その優れた性能は飲酒運転のリピーターを減らすための重要な役割を担っている。
飲酒(運転)問題等に取り組んでいるNPO等 被害者の精神的支援 被害者の精神的支援(カウンセリング等)のプログラムを開発する。
各企業 新種運転検知器の寄贈 警察庁等に飲酒運転検知器を寄贈する。
各企業・自治体 飲酒運転防止の教育・研修プログラムの実施 各企業において、定期的に従業員に対して飲酒運転防止の教育・研修プログラムを実施する。また必要に応じて飲酒(運転)問題の専門家等の派遣を要請する。
行政 法の改正、規制の強化 次のような対策をする声がある。
1)アルコール依存症の運転免許交付の欠格事由とする。(道路交通法の改正)
2)駐車場付き居酒屋の建設規制
3)交通事故現場での飲酒検査の義務化
4)密告制度の導入
5)飲酒運転の更なる厳罰化。例えば現行の危険運転致死傷罪の立件を容易にできるようにする。(現行では飲酒のため正常な運転が困難だったことを立証することが必要)